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はじめに

このサイトでは文法用語をむやみやたらに覚えることに反対しているが、基本的な文法用語を全く知らないと、どんなに簡単と言われる文法書もTOEIC対策書も読めなくなってしまう

「文法用語なんて使わずに解説すればいいじゃん」と思うかもしれないが、それはなかなか難しい

そもそも人間が何かを他人に伝える場合、専門的な用語というのは必要不可欠だからだ

例えば料理教室において、『包丁』『切る』『まな板』という用語を使わずに料理を教えるのはほぼ不可能に近い

いちいち「根本が掴める金属製の鋭利なもの」「金属製の鋭利なものを使って材料を複数個に分けること」「金属製の鋭利なもので材料を複数個に分けるときに下に置く土台」なんて言ってたら、お互いわけがわからなくなってしまう

そこで、よく使う道具や行為に『包丁』『切る』『まな板』という名前をつけることで、円滑なコミュニケーションを可能にしているわけだ(なんなら『金属製の鋭利なもの』ですら一度意味を定義してしまっているから、それも用語になる)

結局のところ人間は言葉を使わず他人と知識を共有することは不可能だから、最低限のところは必ず抑える必要があるわけで、それが英語学習では文法用語というわけだ

もちろん無駄に細かい用語を覚える必要はなくて、料理でも『包丁』『まな板』『フライパン』、レベルが高くても『みじん切り』くらいのレベルまで抑えておけば十分だ

逆にそれ以上のレベルの高い用語、例えば『乳化』(油と水をいい感じに混ぜること)とかは別に覚えておかなくてもついていけるし、プロ向け以外の料理教室なら100%説明が入る

ということで、『みじん切り』レベルくらいまでの文法用語を一気に覚えてしまいませんかというのがこの記事の趣旨になっている

実は今回解説する文法用語を覚えるだけで、英語をかなり論理的に捉えることができるようになる

文法用語アレルギーの人にとっては苦痛かもしれないが、そんなに時間はかからないので、ぜひチャレンジして欲しい

対象者のレベル

中学レベルの英語は理解できていてトレーニングも終わった人が、高校レベルの文法書を読もうと思ったタイミング

マニュアルでいうと、中学ひとつひとつの動画と中学レベルの英語の暗唱は終わった人

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目的

①文構造を把握する為の文法を理解する

②文法書を読めるレベルの基礎的な文法用語を身につける

目標(必読)

このレベルの文法用語は、知識として理解しているだけでは意味がない

聞いた瞬間その意味が頭に瞬間的に浮かんでくるようにしなければ、結局スムーズに理解できなくて、英語学習がつまらないものになってしまう

最後の『これだけ覚えろ!』で知識を箇条書きにしてあるから、それを全て完璧に覚えるのが最終目標だ

用語を覚えることが目的なので、あえて最小限の説明にしてある

解説部分は一度理解できればいいので、理解できたら最後のこれだけ覚えろ! をひたすら暗記しよう

文法解説

4品詞

品詞とは単語の文中での役割を表す言葉だ

特に重要なのが4品詞と呼ばれる名詞動詞形容詞副詞で、とりあえずこの4品詞の定義を覚えておけばなんとかなる

なぜなら今後出てくる文法は、全てこの4つの品詞のうちどれかの役割に分類されるから

文法用語が理解できないのは、この品詞の定義を曖昧にしか覚えていないことが原因であることが多い

特に形容詞と副詞は間違っている人が多いので、しっかりと抑えよう

名詞:ものや人の名前を表す言葉

I 私
car 車
milk 牛乳 

など

動詞:動作や状態を表す言葉

swim 泳ぐ
run 走る
resemble 似ている

など

形容詞:名詞を修飾(=説明)する言葉

a red car 『赤い』車
a large house『大きな』家
a strong person『強い』人

など

副詞:動詞、形容詞、副詞、文全体など=名詞以外を修飾する言葉

run fast『速く』走る(動詞を修飾)
really red『とても』赤い(形容詞を修飾)
run very fast.『とても』速く走る(副詞を修飾)
Luckily, I was elected.『幸運にも』、私は当選した(文を修飾)

また、文脈によって形容詞とも副詞ともとれる場合があるということも覚えておこう

品詞はこれだけ覚える!

名詞:ものや人の名前を表す

動詞:動作や状態を表す

形容詞:名詞を修飾する

副詞:名詞以外を修飾する

これを完璧に覚えてから次に進もう

主語(subject)と述語動詞(verb)

次の英文の「I」「He」のような文中における動作の主体を表す言葉のことを主語、「run」「play」のような『主語の』動作や状態を表す言葉を述語動詞という(以後、主語をS、述語動詞をVと記載する場合がある)

日本語では、「~は」「~が」がつくのが主語だ

SとVは、文中に必ず一つしかない

文中には動詞がたくさん登場するが、主語の動作や状態を表す動詞=述語動詞は一つしかない

例えば、下のto helpは主語Heの動作ではないので述語動詞ではない

ただし、andやorなどの接続詞は二つの文を繋ぐことができるので、その際はSVが複数登場する

句と節

英語では単語がくっついて意味の塊を作って、4品詞の役割を果たす

意味の塊を、という

どちらも意味の塊と覚えておけばいいが、塊の中にSVの構造が入っていないものが句SVの構造が入っているものが節

2つ例を出そう

前置詞句

in on at fromなどの前置詞は、名詞とくっついて前置詞句と呼ばれる句を作り、形容詞または副詞の役割をする

from Japanが名詞manを修飾しているので形容詞句

at the traffic lightが動詞Turnまたは文全体を修飾しているので、副詞句

関係代名詞節

関係代名詞は、形容詞節を作って前の名詞を修飾する

(アラスカに住んでいる)友人 という風に、前の名詞である友人を修飾しているので、whoから始まる関係代名詞節は形容詞の働きをしていることがわかる

関係代名詞はその名の通り代名詞(he she itなど名詞を言い換える品詞)の役割を兼ねるので、SVの構造を持った節がfriendを修飾していると考える

「関係代名詞は形容詞節を作る→形容詞の働きは名詞修飾→修飾されている名詞はfriend.」

こんな感じで、それがどんな品詞の役割をするのか抑えていくと理論的に文構造を捉えることができる

英語は『語順の言語』

日本語では言葉の役割を『は』『に』『を』などの助詞で表すが、英語には助詞という概念がない為、語順によって役割を表す

例えば、英語には、『文の一番最初の名詞が主語になる』という原則がある

その為日本語では「ケンジはマイを愛している』『マイをケンジは愛している』のように語順を変えても助詞さえ合っていれば同じ意味を表すことができるが、英語では

Kenji loves Mai. ケンジはマイを愛している (文の最初の名詞なので、Kenjiが主語)

Mai loves Kenji. マイはケンジを愛している (文の最初の名詞なので、Maiが主語)

このように、語順を変えると意味が真逆になってしまう

英語は語順の言語であることを意識しよう

練習も兼ねて、『文の一番最初の名詞が主語になる』の例をもう少し出そう

どれがSかわかるだろうか

Usually she is very kind. 

Usuallyが副詞なので、最初の名詞はshe =彼女が主語

普段彼女はとても優しい

When I saw him on my way to school, he was eating a lot of hamburgers. 

一番最初の名詞は一見するとWhen I~のIっぽいが、Whenから始まるのは「私が学校に行く途中彼を見かけたとき、」という副詞節なので、heが最初の名詞ということになる

私が学校に行く途中彼を見つけた時、彼はたくさんのハンバーガーを食べていた

このくらいのレベルなら頭で考える必要はないが、主語がわからない複雑な英文に出会った時には考えてみるといい

ちなみにこの最初の名詞が主語ルールはほぼ全ての英文で成り立つが、倒置という現象が起こると変わってくる

まあその辺は後ででいい

動詞の使い方=文型を覚えよう

英語の文は原則的にS+Vで始まるが、Vの後ろの形(文型)は動詞によって異なる

つまり、 『S+V+Vごとの文型』 というのが英文の基本的な形

ネイティブはVごとにどんな形をとるのか体に染み付いているので、次に来る文構造を予測しながら聞くことができる

動詞ごとにどんな形をとるのかは頭で覚えても意味がないので、正しい英文ごと一つ一つ体で覚えていくのが重要

『S+V+Vごとの文型』という基本的な形をベースに、それに様々な修飾を加えていくのが英語の世界

5文型とSVOC

動詞の文型=Vごとの形は5つに分類できるとしたのが、5文型という概念

実際には5文型以外にも動詞の型はたくさんあるし、動詞によって必ず決まった型があるというわけじゃない

5文型は完璧に説明ができない不完全な理論ではあるが、日本においては大学受験講師からTOEIC講師まで全員が利用する理論だし、実際役に立つ場面もあるので解説する

このサイトの読者の皆さんは、とりあえず5文型の理論だけ知っておいて、あまり気にせず一つ一つの動詞ごとに正しい英文を覚えていくというスタイルを貫いて欲しい

目的語(O)と補語(C)

5文型を語る上で、主語(S)と動詞(V)に加え、目的語(Object=O)補語(Complement=C)という概念が必要になる

目的語(O)について

動詞の対象となる名詞を目的語(0)と呼ぶ

目的語は【~を】と訳すと言われることがあるが、そうとは限らない

目的語は動詞の対象の名詞と覚えておこう

目的語には名詞しかなることができない

ちなみに、前置詞+名詞の名詞のことを、前置詞の目的語という

補語(C)について

補語の定義は非常に曖昧だが、とりあえず名詞と形容詞がなれるということを覚えておきたい(詳しくはSVCとSVOCで確認してほしい)

目的語とか補語という名前は昔の人がテキトーにつけただけなので、目的とか補うとかの文字に囚われるとわけがわからなくなる

また、目的語か補語かどっちともとれる場合があるし、そもそも目的語か補語か判別すること自体に価値はない

目的語には名詞だけが、補語には名詞と形容詞だけがなれるという知識はTOEICで結構使えるので、覚えておこう

5文型

5文型理論では、動詞の型=文型は、

SV

SVC

SVO

SVOO

SVOC

の5つに分類される

SV---第1文型

第1文型はSVだけで完結できるが、ほとんどの場合修飾語(M=Modifier) を伴う

in Tokyoは前置詞句なので文型には含まれない

Mは形容詞や副詞などの、文型に含まれない修飾語を表す(Cになる形容詞は文型に含まれる)

SVC---第2文型

第2文型SVCの特徴は、S=Cの関係になることだ

代表的な第2文型を作る動詞は、=を表すbe動詞

SVO---第3文型

シンプルに目的語を一つとる動詞

半端じゃないくらいの数がある

S≠Cの関係になる

SVOO---第4文型

目的語を二つとる動詞

SVの後に名詞が2つ来るんだな~と予測しながら聞くことが重要

SVOC---第5文型

第5文型SVOCは5文型の中で一番ややこしい

とりあえず、Cが名詞か形容詞だったらO=C、Cが動詞っぽい形をしていたらOとCがSVの関係になるということを下の例文で確認してみよう

①はher=sadなのでO=C
②はhim=honestなのでO=C

③はmy motherがenterするのでOCがSVの関係
④はmeがleaveするのでOCがSVの関係

まあこの辺は厳密に覚えておく必要はない

ちなみに、主語述語以外のSV関係のことをネクサスの関係とも呼ぶ(最近はあんまり使ってる人がいない印象)

この辺りはマニュアルで次に使う肘井先生の本で整理されているから確認してほしい

ちなみにCには名詞と形容詞しかなれないので、SVOCのCの位置で動詞っぽい形をしているものは全て形容詞の一種だ(現在分詞、過去分詞、to不定詞、原型不定詞など)

5文型の文構造の把握への役立て方

英文の構造を見抜く時は、SV+Vの文型という基本構造と、それを修飾するMの部分を見極めるようにするといい

長い句や節もそのいずれかにしかならないという原則を覚えておこう

また、文法的に文構造を把握することで終わっては意味がない

文構造を把握した文を何度も聞いて実際に使って、完全に無意識化して初めて意味を成す

これだけ覚えろ!!

さて、とりあえずこれで文法の説明は終わったので、あとは↓をガーっと覚えてほしい

名詞:ものや人の名前を表す S・O・Cになる
動詞:動作や状態を表す Vになる
形容詞:名詞を修飾、C・Mになる
副詞:名詞以外を修飾、Mになる
前置詞:名詞を伴って前置詞句を作る、Mになる

S:主語、名詞しかなれない
V:述語動詞、動詞しかなれない
O:目的語、名詞しかなれない
C:補語、名詞と形容詞しかなれない
M:修飾語、副詞と形容詞しかなれない

句=SVを持たない意味の塊
節=SVを持つ意味の塊

『SV+Vの文型』が英文の基本形

第1文型:SV
第2文型:SVC、S=Cの関係
第3文型:SVO、S≠Cの関係
第4文型:SVOO
第5文型:SVOC、Cが名詞か形容詞ならO=C、動詞っぽいならOとCがネクサス関係

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