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よう俺だ

今回は理論編第3弾として、英単語の覚え方について解説していく

単語に関してはとんでもない間違ったやり方をしている人が多いから、きちんとここで学んでいって欲しい

特にペーパーテストの成績が良かった大学受験経験者は要注意だ

それでは早速始めていこう

(単語の覚え方の流派に関しては、1単語1秒法だとか百式法だとか、フレーズ派例文派長文派と色々な流派があるから、そのうちコラムで解説しようと思う)

英単語→日本語訳という覚え方はう○ち

受験英語では未だに、【retention→保持、記憶】という英単語→日本語訳で覚える方法が主流だが、はっきり言ってこの覚え方は全くダメだ

理由は、①単語の正しい使い方がわからない、②理解・取り出しに時間がかかる、③記憶効率が悪いの3点

英単語→日本語訳がダメな理由  ①単語の正しい使い方がわからないから

英語に限らず言語の単語には必ず正しい使い方やよく一緒に使われる単語の組み合わせ(コロケーション)というものが存在するから、単語単体で覚えても、使うときも理解するときも役に立たない

例えば、『あいさつ』という単語は、

『あいさつをする』

という使い方をする

ところが、『あいさつ』という単語しか覚えていない外国人は、

『あいさつを話す』

などという間違いをしてしまう

当然これは英語でも言えて、TOEICではこういった単語の使い方に関する問題は定番だ

TOEICでよくあるタイプの問題

I --- the problem with my friends. (私は友人たちとその問題を議論した)

(A) discussed
(B) discussed about
(C) discussed in
(D) discussed on

こういった問題に対して、discuss=議論するとしか覚えていない人は全く太刀打ちできなくなってしまう(正解はdiscussed)

これは当然聞くときも同じで、正しい単語の使い方を知らないと、スムーズな理解はできない

例えば、give(~を与える) という単語は give A B で AにBを与えるという使い方をする

もしgive=~を与える という意味しか覚えていないと、

I gave him a present.

と言われても、(私、与える、あなた、プレゼント……)と1単語ずつ繋げて無理やり理解するしかない

これくらいの難易度ならあなたとプレゼントの関係から推測できるが、

The openness of the United States to the outside world has given American education a global reach
unmatched by any other country.(早稲田改)

開かれていること、アメリカ、外の世界、与える、アメリカの教育、世界的な勢力、他のどんな国にも負けない)

これに対応することは不可能になる

だが予めgive A Bの使い方がわかっている人は、has given~と聞いた瞬間にgive A Bの形を無意識に予測し、
has given American education a global reachが「アメリカの教育に世界的な勢力を与える」と完璧に理解できるというわけだ

アメリカが外の世界に開かれていることが、アメリカの教育に他のどんな国にも負けない世界的な勢力を与えている)

注意

例としてgive A Bという書き方をしたが、『give A B』とか、『give 人 物』のような覚え方も英語→日本語と大差ないので、絶対にやってはいけない

英単語→日本語訳がダメな理由   ②理解に時間がかかるから

英単語→日本語訳の覚え方が役に立たない2つ目の理由は、日本語を介すことによるタイムラグだ

我々は普段日本語によって意思疎通を図っていると思っているが、正確には日本語自体ではなく、日本語から伝わるイメージやフィーリングを伝えあっている

『く じ ら』というひらがなの羅列自体にはなんの意味もないが、それによって大きな海の生き物がイメージされることで、会話が成立する

単語→イメージ という流れが自然な言語の理解ということだ

ところが、英単語:日本語訳という風に覚えてしまうと、英語を聞いた瞬間に一旦英語から日本語に訳す時間が必要になる

英語→日本語→イメージ という図式だ

これだと単純に日本語に訳す分タイムロスがあるので、リーディングならまだしもリスニングでは歯が立たなくなる

おまけに複数の言語を同時に介在させるというのは、人間の脳みそ的に非常にエネルギーを消耗する行為だ

同時通訳は非常に高い集中力が必要な為、プロの同時通訳者でも連続通訳可能時間は10~15分と言われているが、それに近しいことをやっているわけだ

わざわざ無駄な労力を使わないためにも、このような覚え方はするべきではない

英単語→日本語訳がダメな理由  ③記憶効率が悪いから

英単語:日本語で覚えるべきではない3つ目の理由は、記憶効率が悪いからだ

そもそも英語と日本語を対で覚えるというアイディアは、できる限り早く覚えられるように、覚えることの負荷を減らそうという考え方の元行われている

だが残念ながらこれは逆効果で、むしろ記憶効率を著しく下げている

その理由は2つある

1つ目の理由は、『人間の記憶は視覚的イメージには強いが、言語的な知識には弱い』からだ

例えば brochure(ブロウシュア)=パンフレット という単語を覚えたいときに、

brochureパンフレット、brochureパンフレットと覚えると、日本語の『パンフレット』というカタカナの左脳的知識にフォーカスされてしまう

ここでbrochure=パンフレットのイメージと結び付けて覚えることで、右脳で視覚的イメージで覚えることができ記憶効率が跳ね上がる

当然イメージで覚えているから、聞いたときの理解力も圧倒的に高くなる

余談だが、人間がイメージの記憶に強いのは、人間にとって場所の記憶が生死に直結するからだと言われている

ここはオオカミが出るだとか、ここはおいしい魚がとれるだとか、そういう情報を脳は貯蓄しやすくできているらしい

確かに、昔の知り合いの名前は全く思い出せないが、そんなに何回も通ったわけでもない道の光景は結構覚えているという人は多いんじゃないだろうか

超人的な記憶力を競う記憶力選手権では、人間の脳が場所の記憶に強いという能力を利用した記憶術が最も使われている(場所法・記憶の宮殿

話を戻して、記憶効率が悪い二つ目の理由は、人間はより多くの情報を同時に取り入れたほうが記憶効率が高くなるという性質があるからだ

brochureだけよりも、そこに前後の文脈があったり、Could you send me a brochure?(パンフレット送ってもらえますか?)とか、Do you have a sightseeing brochure for this town?(この町の観光パンフレットは持ってます?)のように実際に使われている光景をイメージできる文があったほうが圧倒的に記憶に残る

またはこういった完全な文でなくても、sightseeing brochure(観光パンフレット)のように情報量を増やすだけでも記憶効率は高くなる

単語一つだけで覚えるのは、一見効率的に見えて非効率だ

英単語の正しい覚え方

では単語はどのように覚えればよいかというと、上の3つの理由の逆をいけばいい

すなわち、『使い方ごと、英語とイメージを直結させて覚える』 ということだ

discussを覚えたいのなら

I discussed the problem.

と、前に問題について話し合った場面をイメージしながら、ネイティブの音声を聞いて自分でも唱えて覚える

使い方ごと英語とイメージと直結させて覚えるとはこういうことだ

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自動詞と他動詞を覚えるバカになるな

自動詞他動詞という文法用語を知っているだろうか

聞いたことはあるが意味はよくわからんという人が多いと思うから説明しよう

自動詞と他動詞

I reached New York.(ニューヨークに到着した)

I arrived in New York.(ニューヨークに到着した)

この2つの英文の違いはなんだろうか

違いは、動詞の後にin があるかどうかだ

reachもarriveも意味は同じだが、arriveは後ろに前置詞 in がついていて、reachにはついていない

reachのように、後ろに名詞を置くときに前置詞がいらない動詞を他動詞
arriveのように、後ろに名詞を置くときに前置詞が必要な動詞を自動詞という

(他動詞はNew Yorkのように必ず後ろに単語が必要なのに対し、自動詞はI arrive.だけで文章を完結させることができるという特徴もある)

説明しといてなんなんだが、このサイトを見ている人は、動詞を覚えるときに「これは自動詞でこれは他動詞で……」なんて覚える必要は一切ない

なぜなら、 I reached New York. I arrived in New York.

こうやって正しい英語を覚えれば、それで事足りるからだ

正しい使い方を頭に入れておけば、

I --- in New York.

①reached
②arrived

なんて問題があったら、inがあるから即答でarrivedを選べる

これが使える自動詞と他動詞の覚え方だ

重要なのは実際にどのような形で使われるのかであって、自動詞か他動詞かを覚えることではない

ところが、今日本にあるほぼ全ての本やサイトで、自動詞と他動詞の区別は大切ですという風に書いてある

試しに「自動詞 他動詞」でググってみてほしい(以下、よくあるサイトの説明)

動詞を覚える時は、自動詞か他動詞かも一緒に覚えましょう
discussにはaboutをつけちゃいそうになりますが、discussは他動詞なので、前置詞はいりません
ほら、日本語訳を見ると~を議論するって書いてあるでしょ? この~をの部分は前置詞と同じ役割を表しているんです
動詞を使いこなしたいなら、discuss議論するじゃなくて、~を議論すると覚えましょうね!!

……いや、バカなのか?

discussの使い方を覚えたいなら、

I discussed the problem.

この一言を覚えていればそれで済む話だ

わざわざこの動詞は自動詞でこの動詞は他動詞で~なんて必死に覚えるのはバカのすることだ

このサイトを見ている人は、自動詞だとか他動詞だとか気にしなくていい

英語は、正しい形をそのまま覚えればそれでいい

多義語の覚え方

多義語というのは同じ単語に複数の意味があるものを指すが、基本的に言語の単語なんて多義語のオンパレードだ

例えば、かそう という単語一つとっても、仮想、火葬、下層、家相 などの意味がある

我々はこれをどうやって判断しているのか、実験してみよう

「いやー解説の松木さん、今回の対戦相手はかそうアメリカと言われていますが、どうでしょう」

「先日亡くなった私の祖父は、今日かそうされた」

おそらく99.9%の人は、最初の文章では仮想という意味が浮かび、後者の文章では火葬という意味が浮かんだが、下層などという意味は一切浮かんでこなかったはずだ

このように人間の脳というのは、同じ言葉でも文脈に合わせて正しい意味しか浮かばないようにできている

世界的にみると一つの単語にもっとたくさんの意味があるものがあるが、それでも問題なく意思疎通ができるのは、これもまた人間の脳の神秘といっていい

つまり多義語をどう覚えるべきかというと、一つ一つの意味をそれぞれの文脈の中で個別に覚えればいいということだ

我々が実際にそう覚えてきたように、多義語はそれぞれ別の単語として扱う

それが使える多義語の覚え方だ

決して、adress :対処する、話しかける、向ける、演説、宛名を書く

なんて馬鹿な覚え方をしてはいけない

これらはすべて別の単語だ

中には単語のコアイメージで無理やり一つの意味を全ての意味に当てはめようとする人がいるが、そんなとんちを利かせても実際の英語では役に立たない

単語を仕入れる素材はなんでもいい

単語を覚えるというと単語帳を連想する人が多いが、別に素材はなんでもいい

文法書でも、TOEICの問題集でも、知らない単語があればそれは覚えるべき素材だ

単語帳を使いたい人は使ってもいいが、必ず例文かフレーズが載っているものを選び、日本語ではなく英語を覚えることだ

単語暗記は文法が固まってから行おう

基本的に単語帳の例文というのは無駄に長いことが多く、そのまま覚えるには効率が悪い

そういう時は例文から必要なエッセンスだけを抜き出して覚えるか、ググって短い例文を見つけて覚えたほうがいい

とはいえエッセンスを抜き出すためにはそれなりの文法力が必要だから、初心者には無理だ

その点フレーズ型単語帳は要点だけを学べるので初心者でも使えるが、フレーズだけだと文章としては完成していないので、結局のところそれを活かすにも文法力が必要になってくる

また、長文の中で覚える場合でも、そもそも長文を読むには文法力が必要だ

まあこんな感じで文法力がないと単語暗記をするにも非効率すぎるので、やはり単語の暗記は、基本的な文法を体得してから始めるべきだ

まとめ

今回のまとめは、 『単語は使い方ごと、英語とイメージを直結させて覚えよう』ということだ

この原則さえ抑えていれば、どのような方法でも構わない

だんだん流れがわかってきたな

さて、次回はラスト、発音に関する解説をしていこう

また会おうぜ

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