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よう俺だ

一応学習理論編はこれで最後になる

今回は、発音に関しての解説だ

発音に対しての姿勢というのは人それぞれだが、俺はどちらかというと『日本人としての』英語の発音への向き合い方を重視している

まあそのへんを踏まえて、早速解説していこう

前置き:英語の発音とアクセントとAccent

一般的に日本では発音アクセントはごっちゃに考えられているが、これらは全く別のものだ

この辺の知識がないと、まともな議論にならない

発音とアクセントの違い

発音というのは、発話した声が『音として正しいかどうか』の指標だ

「今日は寒いですね~」

という日本語を外国人に言わせたときに、

「キョウハサムイデスネ~」

と英語訛りで言ったとしても、音としては正しいから発音は正しいということになる

しかし、

「キッウィサッミッスネー」

と言ったとしたら、発音としては間違っているということになる

対してアクセントは、 訛りや話し方や口調 などの、個々人の癖のようなものを指している

最初の外国人の例でいうと「君の日本語は、英語訛りのアクセントだね」ということになるわけだ

ここで重要なのは、

発音に関しては絶対的な正解があるが、アクセントに関しては正しい間違ってるとか、良い悪いという観点で見ることはできない

ということだ

日本で発音が良いというとアクセントが英語っぽい場合を指すことが多いが、いかにアクセントが英語っぽくても、発音が間違っていればネイティブには全く通じない

めっちゃそれっぽいけど全然発音違う!!みたいな人は割といるから注意してほしい

あくまでアクセントは個性であって、コミュニケーション上重要なのは発音であるということは抑えておこう

アクセントとAccent

実はさっきまで言っていたアクセントは、英語圏で主に使われる意味だ

日本でアクセントというと、単語で強調する位置という意味合いが強い

大学受験でもアクセントの位置を選べという問題が出るから、それで覚えている人も多いだろう

その辺りはニュアンスにもよるが、このサイトではとりあえず、アクセント=訛りという意味で使っていく

とりあえずこの辺を踏まえて、これからの話しを聞いていってもらいたい

英語の発音と臨界期

言語を自然に習得するには幼少期からその言語に触れている必要があることは誰もが知っていることだが、その分かれ目となる時期を臨界期と呼ぶ

諸説あるが、発音に関しての臨界期は非常に早く、生後1年もすると一定の聞き取り能力は失われてしまうそうだ

とある研究によると、5歳程度までにアメリカに移住した人はネイティブスピーカーと遜色ないアクセントで英語を話すようになるが、移住時の年齢が高くなるにつれてネイティブにとって不自然なアクセントになっていくことがわかっている(ここでのアクセントが、発音を指しているのかAccentを指しているのかは不明)

竹内 龍人. 進化する勉強法:漢字学習から算数、英語、プログラミングまで (Kindle の位置No.566). 株式会社誠文堂新光社. Kindle 版.

ちなみに文法に関しては、15歳くらいまで移住した人はネイティブと遜色ない正確な文法を使いこなすようだ

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臨界期を過ぎてもネイティブレベルの発音・アクセントを身につける人はいる

臨界期の話を聞いてもわかるだろうが、発音を上達させるのは大人になってからはめちゃくちゃ難易度が高い

だが、完璧な発音・アクセントを身につけるのが無理なのかというと、そういうわけでもない

実際に大人になってから英語学習を始めて、ネイティブと遜色ない発音・アクセントを身につけた人は普通に存在する

理論的にも実証的にも、可能ではある

ぶっちゃけ発音・アクセントはほぼセンス

一応ネイティブレベルの発音・アクセントを身につけるのは可能といったが、俺の経験則的に発音・アクセントの能力はほぼ生まれ持ったセンスで決まっている

どれだけ練習してもどうしようもないくらい下手な人もいるし、最初からうまい人もいる

音痴な人と歌がうまい人が存在するように、努力では埋めようがない差というのは存在する(余談だが、歌が上手い人は発音もいい傾向にある。逆もまた然り)

実際のところは、発音に関してはほとんどの人は練習で正しく発音できるようになるが、アクセントはまず間違いなくセンスがないと無理だ

よほど耳と喉が良いか、めちゃくちゃな努力をしない限り後天的にネイティブ並のアクセントを身につけるのは難しい

We are Japanese 俺たちは日本人だ!

ネイティブのアクセントを後天的に獲得するのは難しいと言ったが、そもそもアクセントをネイティブっぽくする必要なんてまったくない

俺たちは日本語という素晴らしい言語のネイティブスピーカーなんだから、日本語アクセントの英語を話せばいいんだ

そもそも日本語訛りの英語は恥ずかしいどころか、外国人にとってクールだと思われていることが多い

かっこよく、堂々と『サムライイングリッシュ』を話してやればいい

発音・アクセントはそこまで気にするな

この辺りの考え方はもはや政治思想の問題にもなってくるが、俺としては、

「心構えとしてはできる限り正しい発音で話すようにするべきだが、ネイティブ側が普通に聞き取ってくれるレベルならそんなに気にする必要はない」

という考えだ

伝わらないとか、向こうが頑張らないと理解できないレベルの場合は練習すべきだが、あくまで英語はコミュニケーションツールの一つだから、目的が達成できればそれでいい

日本人はRサウンドを意識しすぎないほうがいい

あくまで個人的な考えだが、日本人はあまりRサウンド( 舌が奥に引っ込んだときの音)を意識しすぎないほうがいいと思う

英語っぽい音といえばRサウンドなので、日本人の中には英語っぽい音を意識して関係ないところでもRサウンドを使ってしまう人がかなりの数いる

これは外国人からするとめちゃくちゃ気持ち悪く聞こえるらしい

そもそも語尾のRを強く発音するのはアメリカ英語の特徴で、イギリスやオーストラリアでは比較的Rサウンドが弱いか完全に入らなかったりするから、別にRが弱くても英語として違和感はない

中途半端な知識で日本語にないRサウンドを入れて気持ち悪がられるよりは、Rを少なめにしてスッキリと発音したほうがお互いにとって有益だと思う(もちろん完璧に発音できるならOK)

ネイティブは想像以上に聞き取ってくれる

実際にどれくらいの発音までネイティブが聞き取ってくれるか気になる人もいると思うが、その幅は想像以上に広いと思っていい

どんなにコテコテの日本語訛りで発音が間違っていても、大まかな方向性が合っていればほぼ100%通じる

発音が不正確でもコミュニケーションツールとして英語を使いこなしているといえば、出川イングリッシュがいい例だ

ぶっちゃけ完全に発音は壊滅しているが、それでも言いたいことは伝わっている

もちろん平場だけでなく、学術的な場でも日本語英語で十分通用する

例えばド級の天才落合陽一さんの英語でのスピーチ

実際のところ発音はめちゃくちゃだが、非常に堂々と話しているし、ジョークもウケている

彼を見ていると、英語なんてたかが意思疎通のツールであることを再確認できる

発音が下手だとバカにされるんじゃないかとビビっている人もいるが、逆に考えて日本語の発音がうまくない外国人がいたとして、その人を笑う日本人なんているだろうか

基本的に外国人が発音が苦手なのは当たり前だから、「この人は外国人だから注意して聞こう」と思うし、こっちから話すときはゆっくり喋る

それは英語ネイティブも同じ

彼らだって人間だ、決して鬼じゃない

発音はむしろリスニングの為のもの

こっちから話すときの発音の立ち位置は十分伝わったと思うが、俺たちが発音を学ぶのは、どちらかというとスピーキングではなくリスニングの為だ

ネイティブの発音は文字と全然違うから、発音のルールを知らないと必ずそのギャップにつまづいてしまう

例えば、

I've found love.(愛を見つけたわ)

これ、なんて読むだろうか

おそらく多くの日本人は、「アイブファウンドラブ」だと思うだろうが、実際には「アイファウンラブ」のように聞こえる

つまり、I'veのveと、foundのdが聞こえない

ここで発音の知識がない人は、

「veとdが聞こえるまで何度でも聞き直してやる!」→「何度聞いても聞こえない……俺の耳が悪いんだろうか……」

こんなふうに思ってしまう

もちろん本当に彼の耳が悪いわけではなくて、そもそも最初からveとdは発音されていない

vとfの音は口の形が近いから読むときは繋がるし、語尾のtやdは発音されないことが多いという発音の法則があるからだ

つまり、veとdは聞こえないのがむしろ正解だ

発音を学ぶと、こういう知らないとヤバそうな法則を学ぶことができる

知れば天国知らねば地獄

それが発音だ

発音の勉強法

発音はそこまで気合入れるもんじゃないぜというのが俺の提案だから、勉強法もあっさりしている

まず正しい発音の基本ルールを一冊でザーッと拾って、後はそのあとの学習の実践で慣らしていくといった感じだ

実際細かいルールよりネイティブの音声から得られる情報のほうが多いから、実践を重視してほしい

その為に、教材には必ず音声がついているものを選ぼう

レベルが上がるまでは音声がついていない教材は使ってはいけない

実際に自分は学生時代から英語音声を聞くのだけは徹底していたから、発音のルールなんかは全て感覚的にわかっていた

発音の基本ルールが学べるおすすめ本3冊

どれも基本的なルールを拾える一冊になっているから、好みに合わせて選ぶと良い

特にこだわりがないなら、関先生の本をすすめる

世界一わかりやすい英語の発音の授業

ネイティブの発音は、早いのではなく短い

「聞き取れないのは俺の耳が悪いんだろうか……」じゃなくて、「バッチリ聞き取れなかったぜ!」が正しいリアクションなんだ!

有名な元予備校講師でこの業界では超有名人の 関先生が書いた発音本

普通の発音本に比べてリスニングの技術に対する解説が詳しいのが強み

関先生の本は無駄な情報は省いて核心だけをついているから、そもそもが非常に読みやすい

RとLの発音の違いなんかも、『rはゥの形からスタートすれば簡単!』などできる限り単純化して解説してくれている

後半ではスペルと発音の法則とか一般的な発音本には書いてない知識も学べるから非常に為になる

発音の一冊目には最適な本だ

改訂版は今の所変な奴しかレビューしていないので評価が低いが、非常にいい本なので安心して買ってほしい

俺は発音に関する本は数十冊読んでいるが、こだわらない人にとってはこの本だけで十分だ

日本語で覚えるネイティブの英語発音

これはかなりおもしろい本だ

タイトルを見て、「日本語で学ぶってどういうこと?本当にそれでいい発音が身につくの?」と思うだろうが、この本で解説しているのはいわゆるカタカナ英語ではない

昔の筑波大学で音声学・音韻論を研究していた島岡先生が、『この日本語の発音をすると、音声学的に英語のこの発音に近くなる』ということを研究し、日本人が学びやすいように発音記号を日本語で表したものだ

この本は、島岡先生の息子さんが島岡メソッドを体系的に学べるように編成してくれている

一般的な発音本では舌を引くようにとか、口を大きく開けてのような解説しかないが、この本では音が近い日本語を示してあるので非常にわかりやすい

特に潜在的に英語の聞き取りや発音が苦手なタイプの人には効果的だ

超低速メソッド英語発音トレーニング 完全版

今まで紹介した二冊は割と癖があるが、これは今まで紹介した本の中では一番スタンダードなものだ

特徴は低速でネイティブの発音を聞かせてくれる音声で、低速な分音が消える法則などをよりわかりやすく実感できる

発音の解説も定番な感じでわかりやすく癖がない

練習メニューも豊富なので、スタンダードな発音本がほしい方にはこれをおすすめする

ちなみに、音声を2倍速とか4倍速で聞くとネイティブの発音になれることができるとか言っている人がいるが、完全に逆だ

関先生も言っていたが、ネイティブの発音は早いのではなく短いのであって、むしろ低速で聞いてその音の法則に慣れることのほうが重要だ

余談:スペルから発音を推測するのは危険?

ひらがなの場合、あいうえおはあいうえおとしか読まないが、英語の場合はスペルと発音がかなりずれている単語が多い

「knowのkと、Wednesdayのdどこいったんや!」というのは誰もが初めて英語を習ったときに思ったことだろう

諸説あるが、単語の25%はスペルと綴りが合っていないと言われている

かっこつけて語源であるラテン語に寄せた名残だとか、印刷技術の登場で綴りを変えにくくなった後も発音がめちゃくちゃ変化していったからとか色々理由はあるらしい

参考:圧倒的腹落ち感!英語の発音と綴りが一致しない理由を専門家に聞きに行ったら、犯人は中世から近代にかけての「見栄」と「惰性」だった。

学習者の立場からすると迷惑この上ないが、結局俺たちは単語一つ一つの発音を聞いて真似るか、発音記号を見て判断するしかない

実際には発音記号ですら限界があるので、文脈の中に入った単語を聞いて覚えるのが一番いいと俺は思う

ちなみにWednesdayのdは、語源である北欧神話の神Wodenの名を消したくなかったから

こういうのを調べるの結構おもしろいよね

まとめ

さて、発音に関してのまとめをしよう

あんまり気にすんな

以上だ

さて、ここまで付き合っていただき感謝する

これにて直接的な英語に関する学習理論は解説し終えた

早速準備ができた奴から、マニュアルへレッツゴーだ!

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